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JOSEPH ABBOUDのサステナブル活動

環境社会貢献サステナビリティSDGsJOSEPH ABBOUD

"自然との共存"をテーマに掲げるJOSEPH ABBOUD。10年以上にわたるサステナブルな活動、そして今後のヴィジョンとは?

 <JOSEPH ABBOUD>は、1987年にアメリカ・ボストン出身のデザイナーであるジョセフアブード氏によって作られたブランドです。

 「自然との共存」をテーマに自然の中にあるカラーや素材からインスピレーションをうけて作られた服作りは、メンズファッションの中で唯一無二のブランドとして世界中のファンに支持されています。
 今回その活動を伝えていただくのは、ジョセフアブードの上野さん。上野さんは2017年からジョセフアブードの企画担当として活躍され、ブランドの物作りをサステナブルな方向へと導いていったチームリーダーです。

「ジョセフアブードのサステナブルを意識した物作りへの取り組みは、今後商品を作る上で欠かせない姿勢だと思っています。
そのためには、作る人、売る人が常に両者にとって公平な利益が還元される仕組みが必要です。
それが成立する前提として、原料も含めた資源を安定した価格で共有できるか、またそこで働く方々の雇用が安定して守られるかという事が大切です。」

「現状、供給過多により地球資源の限りある原料を大量に消費し価格が高騰していることは、この公平な利益の還元が阻害される要因となってしまいます。
また、サプライチェーン全体を考えると、物作りの労働環境が健全である事や正当な賃金が支払われているかを意識していかなければならないと思っています。
地球環境やそこで働く人を意識して、無駄のない物作りを継続していくことは我々ファッションメーカーにとって非常に大切な企業姿勢と考えています。」

 では、実際にジョセフアブードがどのようなサステナブルな活動をしているのでしょうか。

「自然環境に配慮した商品作りを原料以外にも拡げています。染めに関しては、草木から成分を抽出したボタニカルダイ(※シオンテック社の技術)や、無染色オーガニックコットン、無染色カシミアなどを使用した商品を新たに展開しています。

 また、撥水加工も自然環境を配慮した非フッ素撥水にこだわって、できるだけ多くの商品をこの加工に切り替えています。全てをサステナブルな構造の商品作りにはできませんが、クオリティやテイストがブランドらしい商品を作れるのなら、積極的にこれらを継続して使用することでサプライチェーン全体への還元を意識したブランド運営をしています。」

「その中でも最も力を入れているのは、ブランドらしい商品をオーガニックコットンで作るために、2017年から取り組んでいる『JOE COTTON』の開発です。

 日本のジョセフアブードでは、ブランドのテーマである"自然との共存"を象徴するオーガニックコットンを10年以上も前から積極的に使用しています。
農薬を使わない栽培方式は自然環境にもやさしく、そこで働く人の健康被害も防げるサステナブルな素材として年々意識的に使用量を増やしています。」

 「『JOE COTTON』は、老舗紡績メーカーである大正紡績様と協同で、アメリカのニューメキシコ州で栽培された2種類のオーガニックコットンを使用して作られたオリジナルの素材です。
この『JOE COTTON』の取り組みは、お客様に非常に支持をいただき、取り扱いも年々増えています。」
「2019年度には、ブランドで使用したほぼすべてのコットンがオーガニックコットンで生産され、ジョセフアブードにしかないオンリーワンアイテムを作ることが可能になりました。

 店頭にいらっしゃるお客様も『JOE COTTON』の新作をお求めに何度もご来店していただいていることは大変ありがたく思っております。」

今後、ジョセフアブードとしてさらにチャレンジしたいことはありますか。

「今後は、衣服だけでなく、サステナブルな取り組みをしている異業種とコラボレーションを拡げていき、ライフスタイルの体験提案として「衣」「食」「住」のイベントを開催出来たらと思っています。

「食」に関しては、オーガニックコーヒーやオーガニック茶などの食品メーカーなど3社とコラボレーションでイベントを開催したことがあり、大変良い反響がありました。

「食」以外のジャンルでも異業種と一緒にイベントを開催し、ブランドの取り組みや商品を体感できる場を提供できればと思っています。」

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第一カンパニー JOSEPH ABBOUD Div. 課長 上野陽祐さん

2002年、株式会社オンワード樫山入社。2017年3月よりジョセフアブード担当。

「仕事で農薬に対する知識が増えたことで、意識的にオーガニック食品を選ぶようになりました。自家製の家庭菜園などもしながら無農薬野菜などを使った料理を自宅で手作りすることも増えたと思います。」